Vストローム250(V-Strom250) キーオン電源配線の取り出し方
こんにちは。ラボです
- イントロダクション
- ダメな配線の例
- 正しい配線に必要な道具
- キーオンに連動した配線
- ヒューズの数字>電力の大きさ に気をつける
- 電源の取り出し方:OUTLETから分岐させる
- 注意:IGNITIONから電源をとってはいけない
- 複数機器に電源を送る場合
- 配線接続作業の手順
イントロダクション
わたしはETC以外の整備を全て自前でやっています。
ただ、FIエラーはどうしても消せなかったので、
店に点検に持っていくことにしたのです
整備士さん「なんですか、このウンコみたいな配線は」
わたし「自分でやりました。なにがマズイですか?」
整備士さん「全部ダメです」
その後、暇を持て余していた(?)整備士さんに
「バイクの配線組みの真髄」を教えてもらったので、
今回は、反省の意味も込めて、配線の方法を紹介します
ダメな配線の例
DIYで変な配線を組んでいると、
電気関係の故障がすべて保証外になる可能性があります
例:配線コネクターを使っちゃう
配線コネクターは、あくまで簡易的に配線を分岐させるものです
配線と部品の接触面積が小さく、接触不良となる可能性があります
火花がタンク内のガソリンに引火する!可能性もあり非常に危険です
正しい配線に必要な道具
バイクの配線接続には、次の2つのどちらかの方法で
施工することをオススメします!
1.ハンダづけ
雨や振動にたいへん強く、間違いのない接続方法です
バイクの場合、屋外の作業になるので、
ポータブルハンダゴテが必要になります
2.圧着端子(キボシ)
キボシとよばれるものを力ずくで圧着し固定する方法です
振動にも強く、接触不良も生じにくいので、
コダワリがなければこちらがおすすめです
キーオンに連動した配線
スズキのバイクは一般的にオレンジの線がキーに連動しています
↓OUTLETなどはオレンジ色の配線になっていることがわかります
・グリップヒーター
など、キーに連動して動かす配線は、
オレンジのラインから電力をとるようにしましょう
ヒューズの数字>電力の大きさ に気をつける
過剰な電流が流れることを防ぐため,
各配線の根本にはヒューズが搭載されています
3A、10Aなどと書かれているのが、ヒューズの許容電流です
配線に取り付けるデバイスに流れる電流値の合計値が
ヒューズに記された値を超えないようにしましょう。
例:ドライブレコーダー(消費電力30ワット)
を接続する場合に流れる電流の大きさは、
W=V*I より I = W/V なので、
電流 I = 30÷12 = 2.5
30Wの機器にはだいたい2.5Aの電流が流れることがわかります
このようにして、接続する機器の電流値の合計を確認しましょう
電源の取り出し方:OUTLETから分岐させる
ここからは、整備士の方に教わった配線の接続方法を記載します
一番安全な方法はOUTLET端子から電源をとることです
奥に見えているオレンジの配線は
キーオンに連動した電源の配線なので、
このヒューズから電力をとることができます
※ここからは自己責任
3Aの容量では、フォグ等を光らせるのには容量が足りません
なので、この3Aヒューズを10Aヒューズに交換することで
フォグランプや、グリップヒーターなどに電源を供給できます
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注意:IGNITIONから電源をとってはいけない
ちなみに,IGNITIONの配線(これもオレンジ)からも
電源をとれますが,これはオススメしません。
IGNITIONはエンジンの点火に使うための電源配線なので、
エンジンの回転に影響を与える懸念があります
複数機器に電源を送る場合
・グリップヒーター
など、複数の機器に電源を送る場合は、
このような分岐ハーネスを用意するようにしてください
配線接続作業の手順
実際に、配線をつなぐ作業の方法は、
別の専門家のサイトにおまかせしたいと思います
次のサイトにわかりやすい手順が乗っているので、
参考にしてみてください